挨拶

  • スポーツは大きな力を発揮するポテンシャルを持っています。国連によるトップダウンの政策も重要ですが、草の根レベルで様々な国の人々とスポーツを通じてふれあうことで、仲間という意識を持ちながら、お互いの文化などに対する理解も深まります。SDGs達成するにあたり重要なことは、相手との相違を認識し、尊重することです。
  • もちろん、スポーツの果たす役割はそれだけにとどまりません。一例をあげると、途上国においても、飢餓のみでなく、発展の過程で生活習慣病が起こってきます。そのような健康増進にも、スポーツは役立ちます。スポーツに関する広範な知識を持ち、地球規模の問題に立ち向かう人材が求められているのです。
  • 修了後の進路としては、国連など国際機関、各国の政府機関、国際NGOのほか、グローバルな課題に関する知識と多文化に関する理解を兼ね備えた人材として、国際的な場で活動が行われている民間機関・企業、そして国内外のスポーツ組織・機関などにも採用される可能性は高いと考えています。このような取り組みに興味がありましたら、是非、当専攻に進学していただきたいと思います。みなさんの創造性によって、スポーツはより素晴らしいものになり、世界はより豊かに、健康に、平和に変わっていくことが期待できます。スポーツを通じた世界貢献をともに進めていきましょう。

スポーツ国際開発学共同専攻 専攻長
筑波大学 佐藤 貴弘

プログラム概要

背景

  • スポーツは、社会開発のための重要なツールとして、国際社会において認識されています。教育、ジェンダー、貧困、健康、平和構築など社会課題の解決に、スポーツを通じた活動が広がるなか、より高度な知識と能力を備えた人材が必要とされています。
  • 「スポーツ国際開発学共同専攻」は、国内外で生じているこれらの課題解決にスポーツを通して貢献できる人材の育成を目指す修士課程です。筑波大学、鹿屋体育大学、そして日本スポーツ振興センターの三機関が共同して、スポーツを通した国際開発と平和に関する実践的能力を養う教育プログラムを提供します。

目的

  • スポーツ・体育・健康に関する理論的・実践的な知識を英語によって学び、国際平和と友好、豊かな地域社会の創造に寄与できる人材を養成します。

教育目標

  • 4つの能力を身につけることを目標とします。
  • 国際情勢と政策および国際的な開発課題に対する知識と分析力の獲得、使命感の育成
  • グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力の習得
  • スポーツ・体育・健康に関する基礎的知識と実践力の向上
  • 国際貢献のためのコミュニケーション力とマネジメント力の向上

プログラムで養成される能力や特質

  • 国際情勢と政策に関する知識とともに、他者や社会への自立・成長、変化・発展、目標達成に対する意志、価値観、そして使命感
  • グローバルな俯瞰力と地域社会で生活する人々へのまなざしをもって、実践現場でリーダーシップを発揮できるプラクティショナーとしての突破力
  • 世界平和と友好を構築し、人々の生活を豊かにするスポーツ・体育・健康に対する深い理解力
  • 国際社会に貢献できるコミュニケーション力とマネジメント力(スポーツ・体育・健康に関連した事業における実践能力、語学力)

求める人材像

  • スポーツ・体育・健康に関する基礎知識を持ち、スポーツに関わる実務経験のある者
  • 国際開発と平和構築に関する実務経験や知識のある者及びそれに関心のある者
  • 英語によるコミュニケーション能力がある者

カリキュラム

教員紹介

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