第6回スポーツ国際開発シンポジウムを開催いたしました!

第6回スポーツ国際開発シンポジウムを開催いたしました!

スポーツ国際開発学共同専攻は筑波大学文京キャンパスで2018年12月15日、第6回「スポーツ国際開発」国際シンポジウムを開催しました。

Tsukuba Global Science Weekに引き続き、「スポーツを通じたSDGsの達成」をテーマとして、ジェンダー、障がい者、環境の視点から参加者約100人が講演、ワークショップを通じてテーマに関して、知識を深める機会となりました。

 

基調講演 

“Promises, Problems and Complexities: The Contribution of Sport to Sustainable Development Goals” 
Dr. Maarten van Bottenburg (Utrecht University) 


Promises、Problems、Complexitiesという3点の視点から、これまでの実践、研究を元にスポーツと開発の現場について開発のためのスポーツについて紹介。また、SDGs達成に向けたスポーツの位置付けについても説明され、スポーツを通じた開発の現状とSDGsとスポーツの現場について総括されました。

 

講演

“Mixed Ability Events: From Discrimination to Inclusion” 
 

Sneh Gupta (Indiability Foundation)

インドで障がいを持つ子どものための学校であるSKSNを設立した当事者として、創設までの経緯や、その子どもたちが日々行う活動について発表されました。健常者の障がい者に対する差別を軽減してきたこれまでの活動など、インドにおいて依然として存在する障がい者への根深い差別の現状とともに、自身の活動の成果もお話しいただく中で、他国と同様に、障がいを持つ子どもにとって教育を受ける機会が重要であることを述べられました。

 

 

 

“Sport as a Leader for Sustainability and Innovation”  

Haruki Sawada (Green Sports Alliance Japan) 


Green Sport Allianceがマイクロソフトの共同設立者のポール・アレン氏によって米国で創設された団体であることから、同団体がアメリカで行ってきた取り組みと、今後の日本における展望を事例とともに紹介。アメリカ、日本といった先進国の事例においては、企業が様々なステークホルダーとともに活動していくことの重要性をお話しいただいた。様々な団体が、スポーツを中心に据えてつながり、持続可能な社会へのインパクトを生み出すという新規的な仕組みをモデルケースとして提示されました。

 

 

“The Power and Potential of Action Sports for Gender Development” 
 

Dr. Holly Thorpe (University of Waikato) 


アクションスポーツ(サーフィン、スポーツクライミング、スケートボードなどいわゆる新しい競技)を使ったジェンダーへの取り組みを紹介。伝統的なサッカーなどのように、「このスポーツは男性が行うもの」などというイメージがない、いわゆるニュートラルなスポーツとして、女性にとっても取り組みやすいと解説されました。また、これらのスポーツを通じたジェンダーに関する活動が、南アフリカ、カンボジア、アフガニスタンなどの国で行われた事例を紹介していただきました。

 

 

若手研究者発表

“Olympism and Sustainable Development Goals: A Comprehensive Overview and Applications in Local Contexts” 
Celestin Nzeyimana, Danilo Ponciano, Shema-Maboko Didier (TIAS) 


つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)の学生3名が発表を行いました。発表では、オリンピズムについての概要と、コロンビアとルワンダにおいて、そのオリンピズムがどのように適応され、どのような活動が行われているかについて紹介されました。

 

パネルディスカッション

“Cross-Cutting Issues and Approaches to Achieve SDGs Through Sport”

異なる国際的な課題(ジェンダー、障がい者、環境)に対する取り組みにおけて、共通点や相違点があるかについて議論されました。

Thorpe教授からは「例えばジェンダーの問題であっても、そこには彼らの国籍や社会の状況、宗教など他の要素が関わっている。障がい者に関しても女性の障がい者に対しては障がいに加えて女性に対する問題が付随する。そういった点で物事は横断的に考えられていくべきであり、アプローチもそういったメインの問題の周辺の要素を考慮する必要がある」というコメントがありました。

 

 

ワークショップ

ワークショップは”What is your action achieving SDGs through Sport?”というテーマで行われました。参加者はジェンダー、障がい者、環境の3つのグループに分かれ、それぞれの分野において自分の身近な問題を話し合い、その問題解決のためのプログラムを起案しました。参加者が講演者との議論を通じて本シンポジウムのテーマへの理解を深める時間となりました。

 

今回のシンポジウムでは、ジェンダー、障がい者、環境と異なる問題をテーマとし、これらのテーマに関するプログラムや研究を行う講演者によるパネルディスカッションでは、様々な課題を横断的に考える上で重要な示唆を与える討論が展開されました。

「スポーツとSDGs」が大きく注目される中で、どのような活動がスポーツを通じて行えるのか、参加者の方にもご参加いただき、考えることのできたシンポジウムとなりました。

 

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

 

 

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