Tsukuba Global Science Week

Tsukuba Global Science Week

2018年9月20日、Tsukuba Global Science Week(TGSW) を国際開発学共同専攻TIAS、本部TGSW推進ユニットの共同で開催しました。

 

五輪メダリスト 有森裕子さんに聞く  『スポーツと国際開発』

宮嶋泰子氏(左)有森裕子氏(右)によるセッションの様子

 

午前中はマラソンオリンピックメダリストの有森裕子氏、スポーツキャスターの宮嶋泰子氏をゲストに迎え、SDGs達成に向けたアスリートの役割をテーマにお話をいただきました。

自分のためでなく、誰かのために走ることを考えた、という有森氏は、選手を引退後、NPO法人ハート・オブ・ゴールドの活動など、スポーツを通じた開発分野で様々な活動を行われています。

有森氏からは活動の難しさについて、価値観、宗教観などの違いや、言葉の壁による伝わらなさをあげた上で、「Agree (同意)でなくUnderstanding(理解)を求める姿勢が重要である。(様々な国、人びとと活動する上で、)物事を良い悪いと判断(ジャッジ)するのでなく、理解したいという思いがあるかどうかが大切である」というメッセージをいただきました。

宮嶋氏からはUNHCRでの難民キャンプでのスポーツイベントでの経験を通じて、アスリート自身が改めて「スポーツをやっていてよかった、メダルをとってよかった」と言っていたというエピソードがあり、アスリートにとっても、社会の中で自分が何ができるか考えるきっかけになるのではないかというお話がありました。

オーガナイザーとゲストスピーカー

(左から)本田靖教授(筑波大学IDS専攻長)、真田久教授(筑波大学TIASアカデミー長)、清水諭教授(筑波大学副学長)、Joel Matuuri氏(ミネソタ大学元アスレチックディレクター)、Hadja Namanda氏(ウガンダバレーボール協会会長)、宮嶋泰子氏、有森裕子氏、Cathy van Ingen氏(ブロック大学准教授)、井上雄平氏(ミネソタ大学准教授)、松元剛准教授(筑波大学准教授)

 

スポーツにおけるSDGsへの取り組み

午後のセッションでは、スポーツを通じたSDGs達成への取り組みをゲストスピーカーの方々にお話いただきました。

アメリカのNCAAでのジェンダー平等に向けての取り組み(Joel Matuuri氏)や、ウガンダのスポーツにおけるSDGsへの取り組み(Hadja Namanda氏)、カナダの女性への暴力に対するボクシングを通じた活動(Shape Your Life)(Cathy van Ingen氏)などが紹介され、実践と研究の両方の視点からスポーツを通じたSDGs達成に向けた活動が紹介されました。

 

また、本専攻からは、佐々木千鶴さん(国際開発学共同専攻2年)、Tanya Gomezさん(国際開発学共同専攻2年)が学生代表として発表を行いました。

Gomezさんはエクアドル出身というバックグラウンドから、南米でスポーツががSDGs達成にどのように貢献できるか、どのような活動がこれまで行われてきたかについて発表を行いました。

Tanya Gomezさんの発表「ラテンアメリカにおけるスポーツのSDGs達成への役割」

 

佐々木さんは自身がインターンを行っていたInstitute Tiago Camiloについて、柔道がスラムの子どもたちにとってどのような意味を持つのか、自身の6ヶ月の体験を元に発表を行いました。

佐々木千鶴さん(左)、Taciana Pintoさん(TIAS)(右)の発表「ブラジルにおけるスポーツを通じたソーシャルインクルージョンへの取り組み」

  

セッションの最後は、筑波大学准教授、今回のセッションのオーガナイザーを務めた松本准教授から、「こういった活動を参加者から非参加者へどう伝えるか、今日それぞれ皆さんが感じたことをこの場にいない方々にもぜひ共有してほしい。また、様々な形で活動に取り組む方々のお話から、実践を積み重ねていくことの大切さを実感した」と締めくくられました。

 

1日を通じて、様々な視点から、SDGs達成に向けたスポーツの可能性を考えることのできたシンポジウムとなりました。

平日にもかかわらず、つくばまでお越しいただいた多くの皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

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