第4回「スポーツ国際開発」国際シンポジウム開催しました!

第4回「スポーツ国際開発」国際シンポジウム開催しました!

2016年12月11日(日)に第4回「スポーツ国際開発」国際シンポジウムを東京にて開催しました。これまでの学術的な議論や過去3回実施したシンポジウムに基づいて、今回はどのようにスポーツが開発と平和の領域に貢献できるのか、そしてこの分野に取り組む上で直面する課題をどのように解決することができるかについて、理解を深め、アイデアを共有することを中心に発表や議論が行われました。

鹿屋体育大学の川西正志教授による開会挨拶が行われた後、香港科技大学のロジャー・レヴェモア氏が基調講演を行いました。レヴェモア氏は、スポーツと開発の大局的な視点について述べるとともに、企業の社会的責任とスポーツの肯定的な側面と否定的な側面など共通の議論を示しました。また、スポーツと開発の「良い点」、「悪い点」、そして「醜い側面」を指摘し、スポーツの多面的な特性および「正しい成果」を達成するために、肯定的な影響と否定的な影響のバランスをとることに重要性を強調しました。

        

次に、マリアンヌ・メイアー氏が、Terre des Hommes (TDH)が実施しているChildrenWinプロジェクトの事例を用いて、メガスポーツイベントが子ども達に及ぼす影響について発表しました。発表では、メガスポーツイベントが子ども達に与える良い影響と悪い影響そしてどのようにしてより良い取り組みを行うことができるか紹介されました。メイアー氏は、スポーツにおける子どもの権利、そしてスポーツを通じてまたスポーツを取り巻く子どもの権利を保護するための取り組みが必要であると示し、TDHの実施している知識、世論、連携、保護の4つの取り組み方法を紹介しました。発表の終わりには、子どもの権利の保護には、より強い国際的連携が必要であること、より良いメガスポーツイベントの具体的な事例や証拠の確立が求められていることを示した。

3人目の発表者であるアレクサンダー・カルデナス氏は、コロンビアにおけるスポーツと平和構築に関する研究について発表しました。中南米で最も長い紛争であるコロンビアの紛争について概要が説明された後、コロンビアの平和構築のために実施されている取り組み、そしてスポーツがどのように活用されているのかなどが発表された。カルデナス氏は、研究結果はコロンビアにおいて平和を構築するためのスポーツの効果が見られるが、平和構築におけるスポーツの活用には限界があり、スポーツは全体的なアプローチの一部にはなりうるものの、万能薬ではないということを指摘した。また、関係機関の連携を強化する必要があることや学術機関とNGOの連携が求められていることを提言した。

講演に続いて、つくば国際スポーツアカデミーの学生3名、イシャンカ・ペイリス氏、髙橋美穂子氏、ワハブ・ムサ氏が研究成果について発表した。ペイリス氏はタイで実施したRight To Playの実施するライフスキル開発プログラムを評価した結果を発表した。続いて、髙橋氏が東日本大震災と陸前高田高校の野球部に関するフィールド調査の結果を発表した。最後に、ワハブ氏は、メガスポーツイベントのレガシープログラムについて、ガーナのFootball for Hopeセンターの事例に基づいて発表した。

シンポジウム後半、参加者は「教育・エンパワーメント」「紛争・平和構築」「メガスポーツイベント・ガバナンス」の3領域に分かれて対話型のワークショップを行った。各グループで議論を行った後、話し合った内容を全体で共有し、議論の成果と参加者の意思表明がまとめられました。

参加者意思表明

最後に、筑波大学の清水諭スポーツ国際開発学共同専攻長が全体の総括を述べて、終了となった。

10か国から92名の参加者があり、多くの肯定的な感想が寄せられた。

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